長男は、新生児の頃からまとまって寝てくれることはありませんでした。
授乳をして、抱っこで寝かしつけてからベビーベッドに置こうものなら、
背中スイッチが作動してすぐ泣いてしまう子でした。
冬の夜のお世話は寒くて、孤独で・・・
泣きそうになりながら夜あやしていたこともありました。
目次
睡眠不足の私を救ってくれた「添い乳」
そんなとき、【添い乳】なるものがあると知り、恐る恐る注意をしながら試してみたのです。
すると、お布団では寝なかった息子が、安心したようにおっぱいを吸いながら寝てくれたのです!
私もわずかですが、久しぶりにすっきりとした睡眠がとれ、それはそれは感動したのを今でも覚えています。
月齢が進んでも夜眠りが浅いことへの焦りとストレス
新米ママだった私は、月齢別赤ちゃんの様子の本など、よく見ていました。
すると、
・生後4ヶ月頃から「まとまって寝る」
・生後7ヶ月頃から「長い時間連続で寝られることが多くなる」「夜中授乳の回数が減る」
などと書いてあるではないですか。
ママ友に聞いても、「うちの子は朝までまとめて寝てくれるよ。」と。
そう言えば、姪っ子も起こしても起きないくらいぐっすり寝る子だった・・・。
私の周りには夜間頻繁に起きる子が見当たりませんでした。
我が愛する息子は月齢が進んでも、夜中1~3時間ごとに泣いています。
早くこの睡眠不足から解放されたい。
添い乳は楽に寝かしつけができる反面、ママの腰が痛くなるし、いつまでもおっぱいを放してくれないので痛いし、体は悲鳴をあげます。
私の心はいっぱいいっぱいだったのかもしれません。
「なぜうちの子は眠りが浅いのか・・・!?」
他人の赤ちゃんと比べ、羨ましく思い、なんとかできないのかと焦り始めました。
主人はというと・・
当時会社まで車通勤でしたので、質のいい睡眠をとってほしくて、寝室を別室にしていました。
赤ちゃんの寝かしつけや夜中のオムツ交換などは自分がするのが当たり前の環境です。
それなのに夫からは
「今日も(泣き声で)寝られなかった。」
「なんで泣いていたの?」
「どうにかできないの?」
などと夫からしてみれば悪気はないただの会話なのでしょうが、私は責められている気がしてますます追い詰められたように思います。
そんな日々の中で、息子の眠りを深くできないか、とずいぶん情報収集に走りました。
息子の眠りを深くするために実践したこと
作戦その1.添い乳をやめてみる
赤ちゃんの眠りが浅くなる原因の一つに、「添い乳」があるということがわかりました。
・添い乳の赤ちゃんの姿勢ではおっぱいをしっかりと吸えないため、すぐお腹がすいて起きてしまう。
・添い乳で寝付くと、起きたときにおっぱいがないので不安になって泣く。
このような理由からだというので、まずは添い乳をやめ、以下のような方法で寝かしつけを行いました。
①抱っこして授乳、しっかりおっぱいを吸わせる。
②おっぱいを吸ったまま寝させない。
今度は立ち上がって抱っこし、しっかりと寝かしつけてから布団に寝かせる。
無事布団着地後、これはいけそうだ!!と根拠のない自信が湧き上がってきました。
しかし、1時間ほどで泣き声が・・・
なぜだぁ~~~~!!!!
しばらく抱っこしてみるが、腕の中で暴れる息子。
もしかしたらおっぱいを吸いながら眠りにつきたいのかもと思い、
いつものように添い乳をしたらすぐに眠りにつきました。
結局、うちの息子はおっぱいが精神安定剤となっており、おっぱいを吸いながら入眠したいのだ。
何回か試してみたが、特に添い乳をやめたからといって眠りが深くなるわけではなかった。
息子からおっぱいをとりあげることはかわいそうなので、本作戦はあっけなく【中止】とした。
作戦その2.入眠儀式をつくる
入眠儀式とは、毎日同じ方法で寝かしつけ、寝る前の合図をつくることです。
自分と息子に合いそうな儀式を一通り試しました。
添い寝をしながら、背中やお腹・お尻をトントンする
腕枕をする
手を握る
ママが寝たふりをする
お気に入りのぬいぐるみを添い寝させてみる
子供の耳たぶをマッサージする
子供の眉間と額のあたりをやさしくなでてみる
絵本を読む
これらは、お昼寝には多少有効なものもありましたが、
電気を消し部屋を真っ暗にした夜の寝かしつけには効かず、
不安になったり眠くなったりした息子の泣き声が響くばかり。
ご近所迷惑や主人迷惑、何より自分が泣き声に耐えられず、あっけなく【中止】。
そそくさとおっぱいを差し出しました。
作戦その3.ねんねトレーニング(ねんトレ)に挑戦
ねんねトレーニング(以下ねんトレと記す)とは、
抱っこや添い寝なしに赤ちゃんが自分で寝る習慣をつけることで、海外では主流のようなのです。
海外だと、赤ちゃんのうちから親とは別室で一人で寝ているイメージありますよね。
ねんトレについては「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 著:清水悦子」を購入し、
「ジーナ式ねんトレ」という方法をネットで調べ、一部参考にさせていただきました。
できそうなところだけ行おうと、いいとこどりのねんトレを試しました。
それでも泣かせっぱなしにするトレーニングなので、揺るがない強い覚悟が必要です。
夫にも「ねんトレ」の説明をし、以下実践。
①夜の寝かしつけは基本添い乳。
②赤ちゃんの目が覚めて泣いても、ママはすぐには部屋には入らない。
③3分後様子を見に行くが抱っこや添い寝はせず、トントンと安心させてあげたらすぐに部屋から出ていく。
④5分後、10分後、15分後・・と徐々に赤ちゃんの部屋をのぞきに行く時間間隔をのばしていく。
⑤どんなに赤ちゃんが泣きわめいても、決まった時間以外は行ってはいけない。
うちの子は寝かしつけても1時間ほどで起きて泣き出すので、
そこをねんトレのスタートとし、寝かしつけについては普段通り添い乳で行いました。
結論は
「私には無理。」
だって、子供の泣き声ってだいたいなんて訴えているのかわかるようになるじゃないですか。
「うぅ~ん」とか「ふえ~ん」とかなら寝言かもしれないと見守れますが、
腹の底から声あげて泣いているのですよ。
私には「ママーママーどこー?怖いよー!!」という息子の声に聞こえます。
トントンとしただけで安心するわけがないですよね。
私を求める切ない泣き顔、泣き声・・・
こんな息子を置いて部屋をまた出ていくなんて、私には無理です!
何度か強い気持ちをもって挑戦しましたが、
やはり私を求める息子の泣き声にいつも心動かされ、心折れ、【中止】しました。
私には向いていない方法だったのです。
このねんねトレーニングを実践してから、ある意味諦めと違う覚悟ができました。
もういいや。
息子にとことん付き合おう!!
この子が今求めていることなのだから、
抱っこでも添い乳でもして安心して寝られるようにしてあげよう!!
そう思えるようになったのです。
卒乳・長男の成長
長男が1歳頃でしょうか。
寝かしつけに添い乳をしても、その後体力が有り余って暗い部屋でも一人で遊ぶことが多くなりました。
私は寝たふりをしています。
しばらく遊んだらそのまま寝てくれたり、泣きながら私の胸やお腹に乗ってきて寝付いたりもしました。
だんだんとまとまって寝てくれるようにもなり、
夜中に泣いても私の胸の上に乗せて背中をトントンしてやると、安心して泣き止みそのまま寝付きました。
そして息子があまりおっぱいに執着しなくなった1歳1ヶ月の時、断乳しました。
その時のことは今でも忘れられません。
「今日でおっぱいバイバイだからね。」と言うと、
息子はわかっているようなわかっていないような顔でこちらを見ていました。
最後の添い乳は、涙なしではいられませんでした。
息子がおっぱいを吸いながら眠りにつく顔が大好きでした。
一緒に横になりながら息子のほっぺや髪をなでるのが大好きでした。
あぁ、とっても幸せな時間を過ごしていたんだなぁ。
こんなにも愛しい尊い時間だったのに、なんであのときやめようとしたのかなぁ。
添い乳、やめなくて本当によかった・・・
最後の夜、「今までおっぱい飲んでくれてありがとう。」息子にそう言いました。
今もあの時のことを思い出しながら胸が熱くなり、涙があふれてきます。
息子は意外とあっさり卒乳し、寂しいことにおっぱいには興味を示さなくなりました。
そして朝まで一度も起きずに熟睡してくれるようになりました。(たま~に夜泣きはあるけど)
あれだけ悩んでいたのが嘘のようです。
3歳になった今でも私の胸の上で眠るのが大好きです。(さすがに重たい・・・)
赤ちゃんの睡眠が浅いのは添い乳だから!?と悩んでいる方へ
睡眠不足のママ、毎日本当にお疲れ様です。
でも大丈夫です!
今だけです!
特に新米ママだとこの状態がいつまで続くのか光が見えなくなりますが、
必ずママもぐっすり眠れる日が来ます。
添い乳やめた方がいいのかな?って悩んでいる方、
大層な苦痛でなければ是非続けていただきたいです。
添い乳をしていると断乳・卒乳が難しくなると言われていますが、
それは添い乳だからというわけではなく、赤ちゃんの個性によるのではないでしょうか。
うちの子はおっぱいっ子だったのに驚くほどあっさり卒業しました。
本当に愛しい愛しいママと赤ちゃんのコミュニケーションの時間ですから、
ぜひ大切にされてください。
次男の場合とまとめ
次男も同じく寝かしつけは添い乳育児です。
3ヶ月頃までは夜中もよく寝てくれて、手がかからなくて楽だったのですが、だんだんと夜中に目が覚めるようになり1歳0ヶ月の今ではちょくちょくよく泣きます。
長男のときに味わい悩んでいた状況とよく似ています。
だけど、長男のときのような焦りやストレスは全くありませんし、それが当たり前のことなのだと余裕で構えられるようになりました。
それはあのときに散々悩んだからだと思います。
私たち親子には「ねんねトレーニング」ではなく、「安眠」の方が大事だということがわかったのです。
本音を言えばガッツリ寝たいですけどね(笑)
でもあとちょっとの辛抱だとわかっているので大丈夫です。
おっぱいを求めてくれるのも今のうちだけ。
次男が卒乳したら、もう赤ちゃんにおっぱいをあげる機会は来ないかもしれません・・・
大好きな添い乳を残り少ない時間、存分に味わいたいと思います♡